心穏やかに過ごすには?
心乱れる時は誰にでもありますが、そのタイミングは人それぞれです。
例えば、自分の体型が気になっている人は、「最近、ちょっと太った?」と言われたら、不快になったり、急に不安になって、「ダイエットしなきゃ」って思ったりするでしょう。「私がデブって言いたいの!?」怒り出す人さえいるかもしれません。
でも、自分の体型に無頓着な人は、人から何か言われても、「そうかなぁ」と言って、手に持った食べ物をそのまま口へ放り込みます。そういう人は、特に心乱されてはいないわけです。だから、心穏やかに過ごしたいと思ったら、まずは自分が心乱されるのはどんな時か、それを意識することから始めたらいいと思います。
そうすると、例えば、体型のことを言われて心乱されるのは、それが「図星」な人だと言うことがわかります。他にも、自分ではどうにもならないと思っているとき、身近な人や大切な人に理解されないとき、自分が考える「当然」「常識」というルールを破られたとき、などいろいろ出てくるはずです。
ところで、毎日を穏やかな気持ちで過ごしたいと言う人はたくさんいますが、心乱されることが悪い人生かというと、そうとも限りません。さきほどの体型に無頓着な人の場合、人から言われても、特に気にならないので、病気が見つかるなど、よほどのことがない限り、ダイエットしよう、食べ物に気をつけよう、とは思わないかもしれません。そうすると、心乱されないで穏やかにすごしていたからこそ、健康を害する可能性もあるわけです。
ですので、自分が心乱される時があるからといって、それが悪いこととは限らない、ということも知っておいてください。そうは言っても、心乱されたままで日々を過ごすのも、嫌だと思います。そこで次回は、どうすれば心穏やかに過ごし、乱れた心も鎮められるのか、その具体的な方法について書いてみたいと思います。